サスライノヒビ

ロンドン→スコットランド→イタリア→フランス→ロンドン里帰り→ドイツ→スイス→チェコ→タイと周った私の旅は終わりました。


11月15日から11月24日までの

チェコとタイの旅の記録をアップしました。(12月30日)

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あとがき  

今日でこのブログは終わります。

なんだかんだで
1年以上続けることができた。

いつ終わろう、なんて
考えたこともなかったのだけど
旅の途中に
yuちゃんが
「このサスライノヒビはいつまで続くの?
 私としてはずっと続けてほしいけど。。。」
と言った。

旅は終わっても
私自身のタビはずっと続くはずだから
私はこれを書き続ける、
そう思っていた。

その予想は予想通りで
旅が終わっても
私の人生の
サスライノヒビは続いている。

人が生き続ける限り
それは
タビなんだ。

毎日さすらうさ。

でも、このブログは終わろうと思う。

私自身が
ここから1歩、
前に進むために。

1年以上のこの記録は
自分で読みかえすと
とっても濃いもの。

思い出すと
泣いてしまうこと
思わず笑っちゃうようなこと
ばかばかしいこと。
感謝していること。
忘れたくないこと。
忘れたいこと。
苦いこと。
甘いこと。

いろんなことがつまっている。

すべては
私が過ごした
現実なのだけど
でも
たった数ヶ月前の出来事でも
夢世界のように感じる。


毎日神戸で過ごしていると
あまりの
夢と今の現実とのギャップに
ついていけなくなることもある。

その夢は
自分の意志で
作ったものだ。

旅に出たいと思っていた。

それが夢だった。

好きな人ができても
仕事が面白くなってきても
忘れられない気持ちで
忘れないうちに
実行しなければ、と思った。

実行に移すにはとっても勇気がいった。

続けてきたことを
1度止めることは
とっても勇気のいることだ。

やっていることを
いやに感じても
続けていると
愛着がわいたり
やることが
普通になる。

やることがある、ということは
とっても幸せだ。

それをやめてしまうと
どうしたらいいか
とたんにわからなくなってしまう。

次にやりたいことがあって
やめるのに、
だ。

不思議なもんだ。

「すべてを捨てていくんだ」

あるひとが
私に言ったことば。

すてるわけではない。

すてるわけではないよ。

止まるかもしれない。
やってきたことは。

でも
すてないよ。

だけど
この言葉がひっかかっていた。

すてるわけではないし
すてたも思っていない。

でも
飛び出すには勇気がいった。

やってみたら
なぁんだ、
だった。

でも
やってみるには
時間がかかった。

でも、やめて
次にちゃんと向かいはじめると
やめたことへの不安は消えていく。

行動しはじめると
色んな動きが出てきて
それはそれは
面白かった。

動く時は動くんだな、と
人生が動く音を感じた。

行ってよかった。
行動に移してよかった。

帰りたいと思ったこともあるし
このまま居続けたいと思ったこともあるし
また行きたいとも
もうしばらくはどこにも行きたくない、
とも思う。

でも
行ってよかった。

これにつきる。

私は何もすてていない。

それどころか
私は目に見えない
たくさんのものを
手に入れた。

心。
友情。
景色。
空。
笑顔。
涙。
忍耐。
思い出。
現実。
夢。

それはこれからも続いていく。

たくさん
たくさん
ありがとう。

今回行動に移したことで
新しい夢もたくさんできてしまった。

私の
つまりまくった、
そして
人生の中でとっても充実しまくった
この1年が終わる。

来年もまた新しい年と
挑戦がはじまる。

♪自分を貫くことは
  とても勇気がいるよ。
  誰もひとりぼっちにはなりたくはないから。
  でも君はそれでいいの?
  夢の続きはどうしたの?
  僕を忘れてもいいけど
  自分はもう
  離さないで。

  さよならからはじまることが
  たくさんあるんだよ。
  本当のことが
  見えてるなら
  その思いを捨てないで。♪サヨナラCOLOR


来年も絶対いい年にする。

後悔だけはしない。


さようなら。
ありがとう。

Toshiko
2005年12月30日

記念日

人にはいろんな記念日がある。

私にもある。

12月21日。

今日も私の記念日のひとつだ。

1年前の今日。

私はアメリカへ飛んだ。

去年の今日は
この先が見えなくて不安だった。
でも
期待に胸を膨らませて
飛び立った。

その結果が今。

お金はないし
やっぱり先は見えなくて不安だけど
全くもって
後悔はない。

新しくやりたいことも
いっぱいできた。

ありすぎてどう進んでいいのか悩むくらいだ。

私には
人には見えないかもしれないけど
得たものがいっぱいある。

ここからがスタート。

とりあえず
あっけらかんと笑って
次の道の入り口を探している。

いや、
今の時点で
入り口は過ぎている。

またはじまったんだ。

1年後の今日。
私は東京の空の下にいた。

1年前と同じ、
青空だった。

おばあちゃん

どこの国にいても

私の場合は

おばあちゃんが

助けてくれた。


みんな英語はしゃべれない。


でも

たいがい

新しい街についたとき。


地図と

スーツケースを持って

うろうろする私に

声をかけてくれたのは

おばあちゃん。


手をひいて

一緒に街を歩いて

バス停で

一緒にバスを待ってくれたり。


いつまでも

手を振って見送ってくれたり。


地下鉄の乗り方を教えてくれたり。


その土地の

「ありがとう」を

教えてくれたり。


いつでも

その笑顔は

やわらかくて

しわしわで

くしゃくしゃだった。


でも

素敵だった。


私の本当のおばあちゃんは

もうすでになくなった。


震災後。

おばあちゃんの家は全壊で。

一緒に住んでいたとき。


フランスに行くためにアルバイトをする、

といった私に


おばあちゃんはフランスの男が嫌いだから

そんなの許さない。


と言った。


中国にしなさい。

とも。


でも、としちゃんが

どーうしてもっていうなら

一緒に行ってあげてもいいよ。


何があったんだ?おばあちゃん?

フランスの男はうそつきだ、と言っていた。


とってもこにくたらしいおばあちゃんで

いつもむかついていたけど

今思えば

チャーミングなばあちゃんだった。


いろんな国で

おばあちゃんに助けられるたび

私は

自分のおばあちゃんを思った。


今でもフランスの男は嫌いなんだろうか。

旅にでてみたら。

お金とココロに余裕があれば。


旅に出てみたら。


自分との戦いだから。


思った以上に

つらかったり

あれ?

ってことに出会ったり。


それでも

全部残るから。


行きたいなら

行くべきだ。


求める人は

行くべきだ。


行った今だから思う。


ただただ

行きたいなぁ。

と思っているところから

一歩出たときから

何かが変わって見えるから。


でもね。


もし。


世の中に

「たびびと」

という職業が存在しても

私は就職希望しない。


好きだけど

嫌いになりたくないから。


これはこれ。


それはそれ。


私は私。


ここはここ。



気がつけば

帰国から2週間?

早いものだ。


日々流れていくもので。


でも自分なりに

新しい道を探している。


探しているけど

時間がたつのは

早いので

探しきれない日常。


でも

一歩。

一歩。

がテーマ。


毎日見ている

神戸の青い海。


冬の海は

暗いイメージがあるけれど

最近見る海は

とっても青い。


冬の海のこの青さ。


怖くはないし

おだやかだ。


感じれる喜び。


風は冷たいけれど

それもまたここの風。


大量のかもめが飛び交う。

その中に

嫌いなハト。

よるなよ。


クリスマスムード漂う神戸の街。

キラキラの街は

全世界の共通事項だろう。


今ごろ

あの街もキラキラだ。


こんなことでも

つながるからね。

ばんごはん

今日の晩御飯は
父の釣ってきた魚で鍋と刺身。


父の趣味は釣りで

昨日私が帰ってきたときは

今日、早朝から釣りに行くため、と

すでに寝ていらっしゃった父。


会ったのは今日の夕方。

「としちゃんに食べさせるために釣ってきたでー」

と満足気に帰ってきたとき。


この間帰国したときも

この間旅に出る前も

父は釣りに行って

自分で釣ってきた魚をさばいて

私に食べさせてくれた。


留学中も

電話でしゃべると

「この間、○○が釣れたで。かわいそうに。

 としちゃんは食べられへんなー」

とお魚の話で終わってしまう。


「で、としちゃん。今度はいつ荷物まとめて出て行くの?

 邪魔やから、はよ出ていってな」


父のこの言葉に

愛情を感じながら

多すぎるお魚を三人で

米倉涼子の熱演を見ながら食べた

今日の晩御飯。


日本

関空から神戸へのバスの中。
UNICORNの「すばらしい日々」を
ヘビーローテーションしながら
にまにましていた。


うーん。
神戸へ近づいているなぁ、と。
いろんな思い出を思い出しながら。
これからのことを考えながら。


駅にたどり着いて
電車に乗ったら
日本の
夜の電車の匂いがした。


いっぱい顔の赤い人たち。

そうか。
今日は金曜の夜か。

全部聞き取れる酔っ払いサラリーマンの会話を聞いていたら
途端に現実に引き戻されて
このまま
関空に戻って
どこかに飛びたくなってしまった。


なんだろう。
この感覚。


自分の駅に着いて
タクシー乗り場に行くと
長蛇の列。


こんなとき
日本じゃなかったら
「あら?どこに行くの?」
なんて会話が始まって
待ち時間も退屈じゃないのになぁ、と思いながら
タクシーに乗り込む。


「すごい荷物やね。どこからの帰り?」


あ。
関西のタクシー運転手だ。


「あ。3ヶ月くらいヨーロッパ回った帰りです」

「へーーーー!いいねぇ!お金めっちゃかかったんちゃう?
 100万くらい?」
「そんなにはかかってないと思う。60万くらい(推定)?」
「へーーーー!!若いからできるんやで。

 今のうちにやっとき、やっとき。
 いやー。ええわぁ。おじさんもよく旅行いくんやでー」
「そうですよねー。

 いや。でも、もう、若くもないんですけどね。。。

 どこに行かれるんですか?」
「主に東南アジアやねー。去年台湾行ってきたよー。友達とねー。
 ほら、おっちゃん、かみさんにとうに逃げられたからさぁ」


久々の関西特有の
タクシーの運転手さんとこの会話。


なんかなつかしい。


「気をつけて帰るんやで!!」
「おっちゃんもいい旅を!!!」
「おう!」


なんてノリノリで別れて実家にたどりついたら
母が待っていた。


「おかえりー。あらー。また丸なったんちゃう?」
「あ。ばれた?明日からご飯食べへんから」
「もう、そんなんやめてちょうだい」
「まぁ、無理やねんけどな」


またなつかしい感じ。
帰ってきたんやなぁ。


しみじみ。

帰国前日

明日、日本に帰る。

正直うれしい。
名残惜しい気もするけれど
でも
うれしいのは事実。

旅がつらいとか
そういう意味じゃなくて
海外にいるからこそ
日本に対する思いとか
日本でやりたいこととか
勉強してみたいこととか
色々出てきた今日この頃。

旅先じゃ思いはつのらせても
どうすることもできないことも多く、
今すぐこうするのに、、、
という思いを
実行しようと思えば
実行できる場所に行けることが嬉しい。
実行できるかできないかは
また別の話なのだけど。

そして
私のサスライの
「アメリカ留学&ヨーロッパの旅」が
一応、終わるという
目に見えた事実。

自分で決めたことだし
夢だったことを
実行に移してみただけだけど、
でも
楽しいことばっかりじゃなかった。

その分
自分の中にたまったものは
エネルギーとして
これから
外に出していこうと思う。

そして、
目に見えた旅は終わっても
私の目的はまだ終わっていない。

まだまだ
やるべきことが残っている。

生き続けている以上
これから起こること、
すべてが「タビ」だ。

とりあえず
無事、飛行機が飛んで
日本にたどり着けますように。。。

タイへ

タイ航空の格安チケットでヨーロッパへ行ったので
タイを経由して日本に帰る。

なので
タイで少しだけ滞在して帰ろう、
と決めたのは3ヶ月前にチケットを取ったとき。

せっかくだからよって帰ろう。

でも
旅も終わりに近づくと
ヨーロッパとタイは気温も全く違うし
おみやげとかで荷物も増えているし
このまま日本に帰りたい、、、
と思っていた。

ヨーロッパの余韻を残したまま
旅を終わりたい、、、

ヨーロッパを出る日
カウンターのおじさんに
「日本に帰らずタイによるんだね?」
と聞かれた時
「本当はこのまま帰りたいんですけど」
という言葉がのどまででかかった。
たとえのどを通り過ぎて
言葉にしても
「残念だね」
と言われるだけなのだけど。

ということで
タイに到着。

ここはムシ暑い。

空港に降り立った時。
街を歩く人の感じ。
見える景色。

ここはアジアだ。
と思った。

日本とはまた違う場所。

2度目のタイ。
とりあえず私のここでの目的は
贅沢なマッサージ三昧と
タイ料理。
なんだかんだいいつつ
楽しむ気満々だ。

プラハを去る日

雪プラハ

朝起きたら
またもや雪が降っていた。

というか
つもっていた。

粉雪舞い散る中
この地を去れるなんて素敵、
なんて思ってみたけど
ただただ寒い。

なんとか電車に乗って
さて、ロングトラベルだ!と思って
窓の外を見ると
一面銀世界。

今これを書きながら見る世界も
白銀だ。

この景色を見た瞬間
ユニコーンの
「雪が降る町」を聞きたくなって
I pod を取り出した。

民生ののびる声を聞きながら
今年の年末を思った。

今年はこの歌のように
のんびり神戸で過ごそう、とか
母とおせち料理でも作ろうかな、とか
さすがに年末の神戸は大雪じゃないだろうな、とか
昨年はこの歌をロサンゼルスの夏のような空の中聞いたな、とか
昨年末から一緒に旅に出た女子高生にメールを送ろう、とか
ああ、そうか
今年も後40日程で終わるんだ、とか。

いろんなことを思いながら
とりあえずヘビーローテンションで
聞きつづけて
歌い続けた。

そうこうしているうちに
自然にこの1年が
走馬灯のように駆け巡ってきた。

今年は何人の人と出会ったんだろう、とか
出会った人の顔とか
出来事とかを思っていると
涙が出そうになった。

いろんなことがあった。

本当に。
本当に。
いっぱいのことが。

いっぱいいっぱい
いいことも悪いこともあった。

いっぱい笑って
いっぱい泣いた。
いろんなことにお腹いっぱいで
それでも食べ続けた。

どこにいても
やっぱり一人では生きられなくて
いろんな人に助けられたり
外国にいても
日本にいる友達や家族のおかげで
元気になったり
頑張れたりした。

いろんな出会いやら
もう数えきれないことに
感謝している。

この1年は私にとって
とっても重要だったけど
本当に重要なのは
これからだとも思う。

私はこの1年を
よい思い出だけにはしない。

これからもきっと
これを生かして
生きていく。

旅の終わりが近づいた今。
ものすごく帰りたいけど
このまま旅を続けたかったり。

でも帰る。
帰るで。

日本の日々が楽しみだ。

Have a good Journy

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