まだパリの空の下 | サスライノヒビ

まだパリの空の下

今日の早朝、
Tomoちゃんが日本に帰っていった。

そして
私はまだパリの空の下にいる。

一緒にパリを出て
別の街に向かう予定だったのだけど
もう少し
ここでのんびりしようと思った。

パリは私がはじめて
海外旅行に来た街だ。

ちょうど10年前がはじめてのパリ。
18歳だった私は
19歳の誕生日をパリのホテルでむかえた。

一晩中、命日である
セルジュゲンスブールのスペシャル番組を見ていた記憶がある。

なんでか
ものすごくフランスに憧れて
「私はパリッ子になる。」
とみんなに言っていた。

なんだ。
パリッ子って。
パリジェンヌでもないらしい。

でも、はじめての海外。
しかも、友達との初2人旅。
はじめてのトランク使用の旅。
いろんなことがはじめてすぎて
そんな街だから
すごく思い入れがある。

だからどうしても
なにがあっても
行こう、と決めていた。

去年の12月。
引っ越し中にその最初のパリ旅行で私が書いた
旅日記が出てきた。

その旅日記が
自分で言うのもなんだけど
結構よくできている。

カラーイラスト入りで
毎日何をしたとか
こう思ったとか
何を買ったとか
全て記録されている。

それを見たとき
忘れていた記憶が
約10年の時を超えて甦った。

あの頃の気持ちと
今の気持ちって
なんだか面白いくらい違うけど
なんだかんだいいつつ
私はやっぱり
結構この街が好きだ。

シティはゴミゴミしているし
人が多いけど
ここは私にとって
特別な街。