トラブル続き 2 | サスライノヒビ

トラブル続き 2

初の夜行列車。
寝台車両を取らずに
普通の席にしてしまった私は
それは、それはもう
つらくてしかたない。

どこでも寝れる体質は
こういう場所でも有効だから
寝れないことはないけど
つらい。

なんとか
女の人ばっかり座っている
席を確保して
それでもパスポートを守りながら眠っていると
夜中に、チケットの拝見に来た
車掌さんに
「この車両はミラノまでいかないよ。
途中で切り離されて別の場所に行くから
チェンジしなさい。」
と言われる。

その話知ってる。
ときどき、そういうことがあるらしい。
けれど、この便がそうだとは。。。

せっかく席確保したのに。
しかも眠いし。

「何時に切り離されるの?」
「3時半」

3時間ある。
それまで寝れると思った。

なんて図太いんだ。
起きれなくて
車両チェンジできなくて
どっか知らんとこいったらどうすんねん、
って今は思うけど
そのときは
何より寝たかった。

私は3大欲求の中では
睡眠欲が勝つ。

そして寝て起きた時には
もうギリギリの時間。

2時半って言ったっけ?3時半だっけ?

2時半だったらアウトだ。
だから言わんこっちゃない。

とりあえず
別の車両に乗っている人に
ミラノに行くかどうか聞いたら
行くとのことで
車両チェンジ成功。

夜中の3時半前。

必死で座れる場所を探したけど
どこもみんな
自分勝手に寝ていて
入れる隙がない。

入れる隙があったら
黒人だったりするし
臭かったりするし
しばらく
通路で寝ようとしたけど
寒くて寒くて
それは地獄だった。
マチコ巻きになって
トランクを足で押さえ
バックを胸に抱えていた私は
どっからみても乞食風。

どうしてもその状況に耐えられず
途中下車した人の後を狙って
座席を確保。

あぁ、これでミラノまでの
2時間は寝れる。。。