お風呂に入れるという幸せ | サスライノヒビ

お風呂に入れるという幸せ

ヨーロッパに来てから
自分が日本人だなー、
と実感したことのひとつに
「お風呂」がある。

こっちの人って
そんなにお風呂に興味がないのだろうか。
重要視されていない気がするのだ。

この間、Yuちゃんとも話していたのだけど
夜眠る前にお風呂に入って
疲れをとる、
という感覚は
こっちの人にはない気がする。

スコットランドにいた時
5日間の滞在中
私以外でお風呂に入ったのは
私とバジルだけだった気がする。
バジルも1回しか入っていないはずだ。
ここのお家は
お風呂に入るためには
暖炉に火を灯さなくてはいけないし
色々あるのだろうが
それでも、不思議でならなかった。

イタリアのコンセイロの家にいた時は
夜になると
水が止まった。
汲んできた水があるから
それで口はゆすげるし
トイレも流せるけど
それでも、うーーーーん、と思った。

アンジェリーナの家にいた時は
いつでも使っていいよ、と言われたけど
夜はいつも帰りが遅く
夜入るのは、他の兄弟も寝ていたので
気が引けるから
朝入ったのだけど
早風呂せずにはいれない環境だった。
アンジェリーナ自身も早風呂で
5分とたたないうちに出てくる。

アッシジで泊まったホテルは
お湯の温度の調整ができなくて
あつーーーーいお湯しかでなかった。
生まれてはじめて
水でもシャワーは浴びれるけど
熱すぎるお湯では浴びれないんだ。
と、その昔、YOSHIKIが
「シャワーが熱い!」と言って
キレた気持ちがよくわかった。

イタリアで満足したお風呂に入れたのは
フェラーラの
B&Bに泊まったときくらいかもしれない。
自分たちの部屋に湯船つきで
それはそれは
感動して
鼻歌歌いながら湯船にお湯をためた。

フランス パリでは
シャワーのついている部屋だったけど
でも、
温かいお湯が出ることは少なく
気合いを入れて
浴びに行く、という感じだった。

アメリカに渡って以来
まともに湯船のある生活をしていない私は
湯船というものに人一倍感動する。

だって、東京にいた頃は
毎日のようにお風呂時間を
1時間くらい持っていた私だ。

湯船で読書したり
眠ったり
アロマたいたり
それはそれは楽しい時間だった。
でも、今はそんなの夢のまた夢だ。

でも、今回
フランスの旅でまた湯船に出会えた。
お部屋にお風呂はついていないけど
バスルームに案内されて
飛び上がって喜んだ。
湯船付き、しかも広い。
窓が屋根に沿ってついていて
朝風呂の時間は
青い空を見ながら湯船につかれた。

夜は真っ暗だけれど
外の明かりをほのかに感じた。

あー、
いい湯だなぁ。

1時間くらいお風呂の時間を持って
お風呂の鍵をフロントに返しに行ったら
「ずいぶん長いお風呂だったね」
とフロントの方に言われた。

やっぱりそう思うんだ。
日本人はお風呂好きなのよ。