ヘーゼルのスイーツ | サスライノヒビ

ヘーゼルのスイーツ

hazel

なんてあまあまな響きなんだろう。
彼女の名前の由来は
もちろん
ヘーゼルナッツらしい。


彼女の元々の職業は
パティシエ。


スコットランドで
彼女のお母さんの
パンやスイーツを作る姿を見て
そして毎日食べまくっていた私は
彼女がパティシエになったのもすぐ理解できた。


きっとお母さんの背中を見て
育っている。


お母さんにパンの作り方を習いたい、
とバジルに言ったとき
「お母さんに習わなくても
 僕が教えてあげるよ、
 僕もずっとお母さんとパンを作っていたから。」
と言った話を彼女にしたら
彼女曰く
「お母さんがNo.1コック。私は2番目。
 バジルは私の次。」
らしい。


「はじめてスイーツを作ったのはいつ?」
と尋ねたら
「たぶんまだ赤ちゃんのとき!
憶えてないよ。」
と答えた。


ルービーがお母さんの横で
粘土をこねるようにパンをこねていたように
彼女も小麦粉と育ったのだろう。


彼女の両手首には
小麦粉をこねる時にできたという
コネダコがある。


毎日のように
一緒にデザートやごはんを作ったのだけど
その手つきが素晴らしい。


彼女もお母さんと一緒で
体で料理をしている。


特にデザートが素晴らしい。


私が作ってもらった
数々のデザートは
「フォンダンショコラ」「バナナブレッド」「レモンタルト」


ただ作るだけではなく
毎回、お皿の上でアートする。


そして
どれも美味しいと評判のお店より
美味しいと思う。


日本に帰ったら
またお菓子教室に通おうかなぁ、と
漠然と思いながら
毎日ぺろりとたいらげた。


ごちそうさまでした。