海育ちの人 | サスライノヒビ

海育ちの人

umi

海育ちか
山育ちか。


私はどちらかというと
海育ちなんだと思う。


だからといって
泳ぐのは苦手で
背泳ぎしかできないから
海に投げ込まれたら
もう最後だし
サーファーでもないし
しょっちゅう
海に出かけているわけではない。


ただ
海を見ながら過ごす日々が多かった。


神戸には
海も山もあるのだけれど。

小さい時から
毎日
海を眺めていた。


朝の散歩の時間。


毎朝、海の見える場所まで行って
朝の空気を吸って帰る。


お出かけする時の電車の風景。


進行方向右側は海。
進行方向左側は山。


私はたいがい
右側を選ぶ。


海を見ているとココロが和むし
色んな思いがよぎる。


晴れた日のキラキラ光る海を見ると
海しかないだろう、
学校なんか行ってられっか。
と思う。


水の音は
お母さんのお腹の中の音なんだと
誰かが言った。


海の音は時に激しく
時に穏やかだ。


そして
海は人に似ている。


温度や感情。
時にあたたかく
時に冷たく
時にやさしい。


私は
結構
海が好きだ。


だから海育ち。

そんなことを

ビアリッツの海で一人思った。


ある日の
雨のあとの晴れの時間。


あ。

明日の朝、
海を散歩しよう。