夜歩く。 アルルの一夜 | サスライノヒビ

夜歩く。 アルルの一夜

aruru

すっかり
いろんなことに慣れてきた感のある私。


誰がなんと言おうと
慣れてきたのだ。


いいか悪いか
ユースホステルを利用することにも
慣れてきた。


アルルへ着いた時
バスの親父が
予定より遅くついたせいで
ユースの方向へ向かう
最終バスが終わっていた。


さてどうしたもんかと
そのへんにいた
おじさまに道を聞き
重い荷物を引っ張りながら
ユースまで歩きはじめた。


強くなったもんだ。
と思う。


今年の1月には
Hayward でバスを乗り間違えて
ワンワン大泣きしていたこの私が
日本ではない国で一人で旅に出て
英語で人に話しかけ
文句を言ったり
自分で解決しようとしたりして
毎日過ごしている。


無事ユースでチェックインをすませ
部屋に行くと
なんだかファンキーな感じのおばちゃんが迎えてくれた。


フランス人の彼女は
おでこにTATOOを持ち
自転車で旅をしていると言った。


彼女と話をしていると
もう一人の同室のペルーから来た
ジョアンヌという女性が戻ってきた。


おばちゃんとジョアンヌが
「私たちは今から
 夜のお散歩に行くけどどうする?」
と言った。


今日はムスティエで歩きすぎたし
足もパンパンだから
早く寝よう、と思っていたけど
「もちろん行く!」
と答えている私がそこにいた。


タフになったもんだ。


3人で
フランス語と英語を入り交じらせながら
町を徘徊した。


その後、偶然
もう一人の同室の女性に出会い
4人で歩き続けた。


早速、
ゴッホの「夜のカフェ」にも出会え
興奮気味に夜は過ぎ
久々にワインを飲んだ。
(と言っても5日ぶり。。。)


気持ちいい。


彼女たちは真剣に
ヨーロッパの未来について
語り合っていた。
フランス語なので私はわからず
少しだけ通訳してもらって
彼女たちの真剣な眼差しを見続けたのだった。


アルルの一夜は
結構すぐに更けていった。